みやわき心太郎氏、逝去(スティーブ・アルビニとSonic Youthに関する続編的なアレ)

漫画家のみやわき心太郎氏がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りしたいと思います。
実を言うと俺はそこまでみやわき心太郎氏の漫画に詳しいというわけではなく、知っているとすればレイプマンぐらいでした。そのレイプマンを知ったきっかけスティーブ・アルビニです。
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Big Black時代

アルビニ前日の日記に書いたとおり80年代半ばにBig Blackというバンドを結成し活動していました。で、そのBig Blackのアルバム、Songs About Fuckingのジャケに使われていたのがレイプマンです。

Songs About Fucking

Songs About Fucking

このようにアルビニみやわき心太郎レイプマンをかなり愛読していたことがわかりますね。ちなみにこのアルバムにおけるオススメの曲はThe ModelとPavement Sawですね。The Modelはクラフトワークのカバーですがノイズアレンジがイカしてて最高です。Pavement Sawは歌詞の内容がお気に入りの女の子の何気ない仕草を気にしまくる男が、その子に軽くシカトされるというもので個人的なテーマソングにしています。

Rapeman結成

まあ、その後Big Blackはうやむやのうちに解散するわけですが、その後結成するのがRapemanというバンドです。もうみやわき心太郎まんまですね。アルビニ先生どんだけ好きなのかと。そしてRapemanはTwo Nuns and A Pack Muleというアルバムをリリースします。

TWO NUNS AND A PACK MULE (TG36CD)

TWO NUNS AND A PACK MULE (TG36CD)

このアルバムにKim Gordon's Pantiesという曲が収録されています。

キム・ゴードンというのは言わずもがなSonic Youthの紅一点ベーシストでありボーカルのサーストンの妻でもあるあのキムです。日本ではこの曲に関する噂として「RapemanSonic Youthとの対バン時にKim Gordon's Pantiesを演奏し、キレたサーストン・ムーアがアルビニをボコボコにした」というものがあるんですが、個人的にはこれはウソなんじゃないかなーと思います。なぜなら彼らの間にはそんなことで険悪にはならない友情があるから。Sonic YouthRapemanの地元であるシカゴでライブするとき、アルビニは彼らが演奏できる場所を提供したり、あるときはRapemanがツアーをできるようSonic Youth側が手配をしたりということもあったようです。歌詞の内容から察するにアルビニがキムから泥まみれのパンティーをもらったとかそんな感じですしね。
みやわき心太郎氏の逝去をうけて、それにまつわるアルビニSonic Youthの話を無理やりねじ込んだ日記ですが、興味があれば色々聴いてみてください。