道州制と経団連

 30日に衆院総選挙ということで各党のマニフェストをHPで覗いていたりする。それで気になることが一つ。自民党マニフェストのことなんだが、その中で「道州制」の実現を公約に掲げているというところ。中央集権体制を刷新して地方分権体制に移行し、その地域に見合った効率の良いサービスを提供したり、中央政府を身軽にすることで税金の無駄遣いを減らすなどの効果が期待されていて、多く議論されているアレです。個人的に気になっていることは、なぜ自民党が今になってこれを公な政策としてマニフェストに盛り込んでいたか。何を目的にこれを進めているのか。


 で、一方で道州制の導入を強く求めている団体があったり。それが経団連。いわずもがな自民党の支持母体の一つ。なぜ経団連道州制の導入を求めていることと、自民党が公約に入れていることは当然関連があるよなということ。まあ、これは道州制に限った話ではないけれど。個人的な予想では政治に財界の影響力を浸透させやすい体制というものは巨大な中央集権体制より、やはり小さな地方分権体制だから道州制を求めているのではないのかと。地方政府となれば支持議員を送り込みやすいし、法人税減税や公共事業の利権獲得など企業側に有利な政策をとらせやすくなる。まあ、こういったものがあるのではないのかと。


 ここまで書いたものは自分の予想であって実際のところ自民党経団連が何をしたいのかはわからない。ただ、俺はあんまり経団連にいい印象を抱いていないので、道州制導入を推進する姿勢に疑問を感じるというところがががが。道州制となれば中央政府よりも迅速に政策を実行できる。でも、迅速すぎることはあまりいいことばかりでもないので。とりあえず道州制に関してはもっと今回の選挙でとりあげてもらいたかったですね。