ネットはドラッグか否か

随分前からネットには依存症があるか否かについて論じられてきたけど、最近その依存症を身をもって体験している。
自分みたいな元からネットに依存している人間が、「長期的な休み」(大学の夏季休業など)を手にすることでさらに依存性を加速させている。
自分の欲求を諌めるためにPCの電源を落としても、数分後には携帯電話を手にしてネットに接続している始末。



これは勉学にも影響してくる。
例えばネット依存症により家で勉強しようにも無意識(とはいいすぎかもしれないが)のうちにPCの電源を入れ、ネットに接続をしてしまう。
それを避けるために大学の図書館に行くのだが携帯というツールが付いてまわり、ここでも無意識のうちにネットに接続してしまう。



現在の日本、というか世界はいつでもどこでもネットに接続できる環境が整備されていると言ってもいいのかもしれない。
家ではPC。バス、学校などの外では携帯。
ネット依存症の人間にとっては大変都合のよく、そしておぼれやすく深刻な状況に陥る構図となっている。



ここまで依存性が高いと、もはやネットはドラッグの一種と見られても仕方のないことなのかもしれない。
大麻が禁じられている一方、これだけ依存性の高いものが国や企業をあげてオープンにかつ普及にいそしむというのも冷静に考えれば恐ろしいものがある。
かといってネットを大麻などのドラッグ並の規制をするということは不可能なので、どうしようもないというものもあるが。



「何物にせよ適度が良い」というのはわかってはいるが、それが実行できない時点でジャンキーであると認識せねばならないと自覚はしている。
「まだ若いので臨死寸前までハマり込む」というのも手ではあるが、ネットという特殊なドラッグに関してそれが有用であるかは分からない。



労働・余暇・ネットという3点ができあがってしまった現代社会で、その一つがドラッグというものは依存者にとってかなりつらいところである。
そしてそれをドラッグと認識できないことはもっとつらい。
ネットというドラッグ依存者である自分はただ単に「ネットをやる時間を短くする」という方法では、もう手に負えないという自覚がある。